■Brand : "MAJAK" -CCCP-
■Model Year : 1950's
■Case diameter : Width 3.3cm(竜頭含まず)
■Band length : Black Nato Strap (16mm)
■Color : Silver × Gold × Yellow
■Movement : Hand winding (手巻き式時計)




1950年代、旧ソ連製のMAJAK (“Маяк”) の手巻き式時計になります。

“MAJAK” (“Маяк”) は、ロシアで最も古い工場である “Petrodvorets Watch Factory” (ペトロドヴォレッツウォッチファクトリー)が所有する時計ブランドのひとつ。

また、このペトロドヴォレッツウォッチ工場は、旧ソビエト時代から現在に至るまで、ソ連軍と深い関わりのあった軍御用達の工場として有名です。

工場の設立は1721年とロシア最古であり、現在まで約300年もの歴史がございます。

1945年に工場を代表するブランド”POBEDA”時計の製造が開始され、1961年に”RAKETA”の時計が製造され、ソビエト時代には、世界で最も生産された時計ブランドの1つになりました。

この”POBEDA”が生まれた当時の時代背景には第二次世界大戦があります。
戦前この工場では、赤軍とロシア時計の新しい産業のために精密機器および測定機器を製造しておりました。

しかし、レニングラード包囲戦でナチス軍によって破壊されたこの工場は、1944年から街の解放によって再建。 1945年、西側からの輸入へのソ連の依存を減らしたいと思ったジョセフスターリンが、時計を製造するように工場に命令。 連合軍の勝利と戦争の終わりを祝うために”POBEDA” （”勝利” ）と名付けました。

 1961年に、最初の宇宙飛行士ユーリ・ガガリンを記念して、工場は新しいブランド ”RAKETA”を創設。

この”RAKETA”はAからZまで (ムーブメント、 ヘアスプリング 、エスケープメント)を自社内で製造できる世界でも珍しい時計ブランドの1つであり、 多くの東部圏および共産主義国に輸出され、世界で最も丈夫で信頼性の高いムーブメントの1つと見なされています。

“Petrodvorets Watch Factory” のその技術力の高さと信頼性の高さゆえ、軍のオフィシャルサプライヤーとして、赤軍 、ソビエト海軍などの軍事用に時計を生産。

反核時計（核攻撃の場合に使用）の製造や北極圏探検隊用の24時間時計、宇宙飛行士やパイロットに向けて時計を供給しておりました。

戦後の栄光の年には8000人を雇用し、ソビエト市民と赤軍のために年間450万本の時計を生産。 この工場には、西部の核攻撃の場合には8000人を収容できる2つの原子燃料庫が装備されていました。

戦後間もない当時、ロシア最大の原子力施設 (放射性物質処理会社) であった原子力施設の名前がこの「MAJAK (“Маяк”) 」です。









当時の原子力施設「MAJAK (“Маяк”) 」と同じ名前が付いたこちらの時計は先述したペトロドヴォレッツウォッチファクトリーの1950年代のモデル。

まさに軍のオフィシャルサプライヤーらしい視認性を重視したミニマルなデザイン。
独立した秒針＝スモールセコンドが付いているのもこの年代ならでは◎。








50's MAJAKの中でも数字Indexがイエローで塗られた珍しい個体です。
ブラックの文字盤にイエローが映えるグッドデザインです。
また、長針・短針・秒針・リューズまわりがゴールドなのも珍しく、クラシカルな品格をより高めています。









コンディションも多少ケースに小傷が見られる程度で風防・文字盤ともに無傷の素晴らしいミントコンディションです。
日差も1分以内の秒単位と精度も抜群です。





【Condition】
A : 傷の少ない綺麗なミントコンディションです。





« USED CONDITION RANK »
S : 新品
A : 使用感が感じられない美品
B : 多少使用感があるが、目立った汚れ・ダメージのない商品
C : 使用感があり、多少汚れ・ダメージがあるが着用に問題のない商品
D : 汚れ・ダメージのひどい商品