Vintage 1990's U.S. Army Air Force "B-15" Flight Jacket
USAF TYPE B-15

20,350円(税1,850円)

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【製品詳細】
■Brand : USAF -U.S. Army Air Force-
■Style Name : TYPE "B-15" Flight Jacket
■Size : 38 : Medium (肩幅48cm 身幅58cm 着丈61cm 袖丈60cm)



【備考】
USAFの名作「MA-1」の元祖、前進モデルとして名高いTYPE「B-15」フライトジャケット。

「B-15」というフライトジャケットは、B-15シリーズの最終型である「B-15D」まで約10年間米軍で採用され続けた傑作と言えるジャケットです。


-初のコットンシェルフライトジャケットの登場-

第2次世界大戦時の1943年、米空軍で初めてのコットン製のフライトジャケットTYPE「B-10」の生産がスタート。
背景には急激な皮革資源の枯渇により、皮革製品以外の素材でのフライトジャケットの生産が検討されコットンが採用されたようです。

しかし、機能性には決して優れたジャケットでは無く、その採用期間は僅か9ヶ月余りの短命でした。
その後の1944年4月、「B-10」の弱部を改良して、後継として採用されたのがこちらのTYPE「B-15」です。

改良点はポケットをフラップポケットから、斜めのスラッシュポケットに変更。
また、ジッパーが首やアゴ、唇に干渉するのを防ぐために右寄りにオフセットされました。
とくに極寒冷地での着用の場合、冷却されたジッパーが唇に付着してしまう場合がある為のようです。

そんなTYPE「B-15」の採用期間もわずか7ヶ月。
1944年11月、大戦末期にあらたな改良が加えられ配備されたのがTYPE「B-15A」になります。
斜めのスラッシュポケットや右寄りにオフセットされたジッパーなどはそのままに、両胸に三角形のレザーオキシデントタブ (酸素マスクのホースをクリップで固定する為のもの)や、両脇腹に通信用コードタブが追加されました。

このTYPE「B-15A」の採用期間もわずか10ヶ月と短命に終わりました。
第二次世界大戦時に開発採用のフライトジャケットとしてはこれが最終採用のモデルとなり、ここでコットンシェルを使ったフライトジャケットの歴史は幕を閉じる事になります。



-コットンシェルからナイロンシェルへ-

1945年8月に、陸軍航空隊史上初のナイロン製フライトジャケットTYPE 「B-15B」 が誕生してから、フライトジャケットはコットン製からナイロン製へと変わって行きます。

第二次世界大戦終了後の1947年に、陸軍航空隊が独立してアメリカ空軍となり、軍用機はプロペラ機からジェット機の時代へと移行。
コットンシェルからナイロンシェルへ変更された理由は、製革不足が深刻化したこと、当時、衣料に使われ始めたナイロンが、革はもとより布よりも軽く丈夫な性質を持っていたことなどが関係していました。
しかしもっとも大きな理由は、ジェット機になったことで低温の中で高度上空を飛ぶ機会が急激に増え、その環境下で衣服が汗や呼吸で湿ると水分が氷結し、ジャケットとしての機動性が失われることにありました。

1951年には、陸軍航空軍より独立した新たな米国空軍のシンボルカラー「エアフォースブルー」のTYPE「B-15C」 が登場。
ジェット機の時代への突入と朝鮮戦争という背景のもと、活躍する事になりました。

1953年、新たな米国空軍のシンボルカラー「セージグリーン」へと色を変え、TYPE「B-15」シリーズの最終形となるTYPE「B-15D」が登場。
このTYPE「B-15D」 がムートンのボアが付属した米空軍最後のフライトジャケットとなりました。



-Ma-1の誕生-

そして1950年代中期、このTYPE「B-15」シリーズを経て、名作中の名作「MA-1」が登場することとなります。
これはジェット戦闘機の登場による居住性の向上と、それに加えたフライト装備の進化による物です。

「B-15」シリーズの最大の特徴であった襟ボアがパイロットのヘルメットおよびパラシュート装備と干渉してしまうため、ジャケットから襟ボアを排除。
リブ仕様のニット襟に変更されたのです。
全てはコクピット内でのパイロットの運動性の追及が理由でした。

こうしてフライトジャケットの誕生以来、シンボル的な存在だったムートンのボア付きの襟が姿を消したのでした。
「B-15」という品番のジャケットはここで名を消してしまいますが、動きやすいデザインと-10〜+10℃の気温に対応した機能性が評価された「MA-1」は多くのパイロットに愛されていきます。
その後、実に30年という長期にわたり、「MA-1」は細部に改良を重ねながらパイロットやフライトクルーに使用され、現在では「MA-1」はフライト用ではなく、公安警察や基地の整備員などの地上クルーに支給されています。








今回入荷のモデルは、「B-15」の民間モデルです。
年代は1990年代頃のものです。

ほとんど使用された形跡の見られない綺麗なコンディションです。
年代が新しいものなので、ボアの劣化等も見られず、作りもかなりしっかりしております。







ヘビーなコットン製のシェルに、襟には「B-15」を象徴する大ぶりなムートンボア。
左肩にはエアフォースマーク・ペンシルポケット、襟にはムートン付きの隠しチンストラップと、細かなディティールも忠実に再現されております。

フロントの斜めスラッシュポケット2つに加えて、内側にも2つポケットが付いております。
色味はほんのりカーキがかったミリタリーチノのようなベージュ色です。

米空軍でわずか7ヶ月しか生産されなかったこの「B-15」モデル。
球数極小のため、オリジナルとなると手の付けられないプレ値が付いております、、
実物にそこまでこだわる方でなければ、近代の綿製技術で作りこまれたこちらの民間品。
オススメです。









【コンディション】
A : 使用感が感じられない美品




« USED CONDITION RANK »
S : 新品
A : 使用感が感じられない美品
B : 多少使用感があるが、目立った汚れ・ダメージのない商品
C : 使用感があり、多少汚れ・ダメージがあるが着用に問題のない商品
D : 汚れ・ダメージのひどい商品